Last update : 2024.07.10
日本医学会連合TEAM事業・日本肥満学会・
日本肥満症治療学会 合同企画シンポジウム
第1部・第2部での追加発言
追加発言
ご氏名 | 宮下 和季 先生 | ||||||||||||
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参画学会 | 特定非営利活動法人日本高血圧学会 | ||||||||||||
ご所属 | 国際医療福祉大学 三田病院 | ||||||||||||
ご講演タイトル | 「領域横断的な肥満症対策の推進に向けたワーキンググループ」 事業成果報告 | ||||||||||||
略歴 |
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ご発表内容の要約
肥満と高血圧は密接な関係にあり、肥満合併高血圧患者の血圧コントロールを改善には、減量が大きな効果を発揮する。特に日本人では、減量に伴う降圧の程度が大きいことが知られており (Nutrients 10:1011,2018)、3kgの減量で収縮期血圧5mmHgの低下を期待できる患者も少なくない。降圧を目指した減量に、もとの体重の10%, 20%に及ぶ大幅な体重減少は、必ずしも必要ではない。患者のライフスタイルに合わせて個別化した、持続可能な減量法をこつこつ続けて、じわじわ体重を減らすことで、十分な降圧も期待できる。日本高血圧学会で現在作成中の、高血圧治療ガイドライン2025(JSHガイドライン2025)では、降圧に向けた実践的な減量法の記載を目指している。血圧コントロール率が必ずしも高くない(高血圧患者の27%のみが血圧<140/90を実現, 2016年国民健康・栄養調査)日本の高血圧の現状を打破するためには、「減量により期待以上の降圧も可能である」ことを、国民が十分認識することが重要である。JSHガイドライン2025が、高血圧患者の減量に向けたモチベーションが育み、未来の健康を築くための一助となれば幸いである。